Live Photo.LIVE!

2007年12月25日
東京・大久保HOT SHOT

【独パン・ライブvol.89】
〜独パン・オムニバスVol.4 発売記念祭〜


4年半ぶりに再び製作された、独唱パンク・オムニバス。
その意義は、これからじわじわ浸透していくだろう。
電話出演も含めてオムニバス参加者全員出演。プレミアムな一夜。


河内伴理(栃木)


アンダーソン(群馬)


恋川春町


川上テルヒサ


仔羊エルマー


桜川春子(大阪)


青木研治



チバ大三(司会トナカイ)



      by福田理恵(詩人、独パン・コメンテーター)

それは2007年、年の暮れも押し詰まった12月25日、クリスマス。
自分でお金を払って手に入れるプレゼントがあったそうな。
主宰・チバ氏が改めて世に問う意義を感じた、という独唱パンクオムニバスVol.4。
そのレコ発イベントが、大久保HOT SHOTにて開催された。

私は昨年より、独唱パンクのコメントを担当させていただいている。
まだ、そのステージには参加していないが、オムニバスにも、少々文章を寄せている。
そのため、この日のイベントは、私にとっても、感慨深いものがあった。
一緒に作り上げている、という実感を持つ事が出来た、最初の独パンになった、といえるかもしれない。

ここで一つ言い訳させていただくが、
私は少し、免疫系が弱い体質なので、がむしゃらにライブを出来ないというハンディがある。(喘息は、その合併症)
投薬を続けて、無理をしなければ、十分に普通の生活を送ることが可能なので、
その範囲内で活動をしている。
それでも、出演するに越したことはない。 頑張ります。

で。。話は本題に戻るが。
今回は、主宰のチバ氏は、司会としての参加となった。
私が紹介文で余計な事を書いたもので、なんとトナカイの扮装を。。。
大変、失礼いたしました。
それにしても、これだけ参加メンバーが集うと壮観である。


まず1番手は、若手の河内伴理君。
私は渋谷アピアでも何度か拝見しているが、非常に気に入っている歌い手です。
用事があったため、2曲目からになってしまったが、
その鋭さに変わりは無かった。
実は、少し前に拝見した際、鋭利さが無くなった、様な気がしていたが、
今回は研ぎ澄まされた印象がまた戻っていた。
純粋で、線の細い声質だが、そこはかとなくデモーニッシュ。
既に完成度の高い彼だが、何しろこの年齢だ。
もっと突き抜けた姿を見たい気もします。楽しみにしております。



次は群馬在住のアンダーソンさん。
実は。。。彼。ご存知の方もいると思いますが。。。
私は個人的に、彼のダミ声がとても好きで、何を歌っていても嬉しいのだが、
やはり少し声の出が。。。?
それでも、何も知らなかったら、そんな事が想像出来ないくらい、立派にステージをこなしておられた。
元気そうで、安心しました。
こういう事は、あまり書かない方が良いんだろうけれど、
本当によかったです。これからも頑張ってください!



3番手は恋川春町さん。
私は、昨年から少々イベントでご一緒させて頂いていて、
その頑張りは傍でよく拝見させてもらっている。
この日は、下着っぽい黒いドレスで、詩の内容に合わせたとてもよい雰囲気だった。
普段、バンドやギターをバックに朗読している事も多いが、今夜は独唱パンク、声だけのパワーでぐいぐい引きこんでいた。
昨年から、段違いによくなっている一人と思う。
言葉そのものがより生き生きとしてきているし、声の重さも加わっている。
女性の朗読って、どうも繊細過ぎるか、逆にヒステリックに傾くかのどちらかになりがちだが、
彼女はビート詩人として、骨太な姿勢を追及しているようだ。
その姿が、とても潔い。
これから、私も追いつけるように、もっと精進しますので、どうか宜しくお願いいたします。



さて!
ここで嬉しい飛びいりが。
電話にて、ろみさんの声が会場に響き渡った。
彼女、ステージの外では本当に可愛らしくて健気な方ですけど、
そのギャップがまたあの怨念たっぷりのステージとあいまって、
何とも。。。和やかなひと時でした。



そして4番手は川上テルヒサさん。
久しぶりに拝見したが、
彼の一番の魅力は、やはりあの伸びのあるヴォーカルでしょう。
アピアのスケジュールは毎月チェックしているので知っているが、
遠藤ミチロウさんのオープニングアクトも経験し、
随分学んだ事も多くあったのでは、と思う。
この日は、どちらかというと、余裕のある選曲というか、スケールの広がった印象があった。
私が一番好きなのは、”ふるさと”という曲なんだけど、それはちょっとギリギリ感のある曲なんですね。
そういう曲をやらずに、”箱だより”とか、広い意味での”愛”を歌った新曲を演奏し、彼の持つ
優しさを強調したステージだった、と感じました。
チバさんに、ギターの事を歌われてたが、まあ、それは気になさらず。



そして!
今日、一番楽しみだったかもしれない、仔羊エルマーさん。
既に、その個性にノックアウトされた方も多いと思うが、この夜も飛ばしてくれました。。。
まるでシャンソン歌手の様なドレスに、羽のストールをまとって登場した彼。
私が彼を好きなところは、毒気たっぷりなんだけど、何処か洗練されているところかな。普段着もお洒落だしね、アンティークのトランク持ったりして。
で。。。もちろん内容はここでは伏せますが、
お馴染みのネタを取り混ぜて、タイトにまとめてる印象がありました。
しかし!
ちっともウケない、とか何とか叫んで退場した後、
生まれたままの姿で会場を飛び回り。。。
体を張った芸を見せてくださいました。
でも。。 個人的に痛いの苦手なので。。。辛かったです。
ファキール・ムサファーとかもダメなんだよなあ。。。私。。
あ、ごめんなさい、話題が古くて;
その根性に、参りました。



そして!
口直し、ではないでしょうが、ここでまた飛び入りが!
独パンの、いや、弾き語りのゴッドファザー、三上寛さんの電話出演!
大阪でのライブ中?だそうで、
チバ氏が”今全裸の男が走り回ってました”と言うと、豪快に笑って”こっちもだよ=”などと言ってらっしゃいました。。
さすが、クリスマス。
何処でもパーティーでは羽目をはずして、楽しそうです。



そして、6番目は大阪からの参加、桜川春子ちゃん。
何しろ陽気で元気。
ピンクのギターがトレードマークのようだけど、(安いんですけどねコレ、思ったより良い音でしたね)なんというか、彼女もトータルイメージが完成されてる方ですよね。
女の本音ぶっちゃけソング、みたいな曲から始まり、終始明るく、大阪のおばちゃん的なMCで親しみ安さを存分に発揮。
私生活で悲しいことがあったようですが、
深刻さを微塵も見せず、かえって吹っ切れたように感じられて、そのたくましさが気持ちよかったです。
東京でも、固定ファンが出来るのではないかしら?
この路線で、ずっと突っ走って欲しいですね。



そして、大トリは青木研治さん。
私としてはね、この日のベストはアオケンですよ。
3年くらい前から、好きで良く観に行ってたけど、本当に、上っ面だけでなく、 ”前進し続ける”方ですよね。
たまに、表現について熱く語ってる時にお話おききしたりしますけど、
これほどよく”朗読する事”について考えてる詩人って、いないのではないのかな。
その上で、いつもいつも彼らしく、間違いが無い。
何回観ても、飽きないんですよ。本当に。
で、彼も、バンドや、ピアノや、SEをバックに流したりと、色々なチャレンジを続けている一人だけど、
何だか最近、”独り”という表現に改めて拘っている様子。
一体どういうきっかけがあったのかは、この際どうでも良いけれど、
何しろ顔つきが違う。立ち姿が違う。
この日詠んだ詩は、既にお馴染みのものだったけれど、
人は気持ちの持ちようで、こうまで変わる事が出来るのだろうか、と感じます。
今まで、私は彼が自分の信念に自信を持っていた、と堅く信じていたし、それに間違いは無いだろうけれど、
何か、表現のベクトルが変わったのだろうか?
私の言葉で、それを確実に表現出来ないのが悔しい。
奇しくも、私も朗読でステージに立つ事を始めて、
デビューは彼の主催するイベントだったのだけれど、
私は彼に追いつこうとも、戦おうとも考えていない。
青木研治は、永遠に、私にとっての目標であり続けることでしょう。
この日の彼は、強く、そして美しかった。



そして!
この日の影の主役は、勿論主宰のチバ大三氏!
歌う司会者、と聞いていたけれど、どんな風に歌うのだろうか。。。と正直不思議でした。
しかし。あのチバ大三です。
単なる脇役の司会者で終わるわけが無い。
即興(?)の出演者紹介を歌にし、いつものように足に鈴をつけて、チバ毒をたっぷり放出していました。。。
私が紹介文を書くようになって、私自身何だか安心していた、というか、慢心していたというか、やはり主宰チバさんは目の付け所が違う。
それにしても、この司会だけで、いつもの彼の1ステージ分あったのでは、と思われるほどの熱っぽい紹介ぶり、私も負けて入られません。
見事、渇を入れていただきました。
ここで改めて、気持ちも新たにし、自分の役割を果たしてゆきたいと思います。


交通事故(自転車だけど)もあったりで、仕事が遅れ気味で、すみませんでした〜〜〜。 もう足は大丈夫です〜。


そして、これからが本当の始まり。

オムニバス、私も微力ながら宣伝させていただいております。
これから私に何が出来るかわからないけれど、
関わった以上、もう少しお役に立ちたいと思います。

さあ、これからより一層、盛り上げてゆきましょう!



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